COLUMN
【連載】30年前、KPMGニューヨークから帰国して始めた「銀行を救う」仕事
30年前、日本の銀行が倒れていく時代がありました。そこで見たのは、銀行の先にある何千社もの会社でした。
この記事の要点
- 銀行を救うことは、その先の何千社もの取引先を救うこと
- 見るべきは、表に出ている数字ではなく会社の実態
- 命を変えなくても、会社は成長し、復活できる
帰国して始めた、銀行を救う仕事
30年前、私はKPMGニューヨークから日本に帰国しました。そして、KPMGのファイナンシャルアドバイザリー会社を立ち上げました。当時の日本は、銀行が次々と倒れていく時代でした。その救済の仕事が、最初の大きな仕事になりました。
銀行が救済されるということは、銀行をサポートしている多くの一般の事業会社を救うことです。銀行は、会社のお金の流れの中心にいます。銀行が止まれば、その取引先何千社もの資金が止まります。
表に見えるのは銀行ですが、実際に守っているのは、その先の会社と、そこに働く人たちでした。この経験が、今の仕事の土台になっています。
数字の奥にある実態を見る
ある上場会社の支援に入ったことがあります。社長はとても良い方でした。けれど、架空の売上と利益が積み上げられ、実態がない状態でした。
私たちは役目を終えて引き上げました。翌年、その会社は上場廃止になりました。社長は亡くなり、私たちはお会いすることもできませんでした。あのとき、もっと何かできなかったのか。その思いは、今も残っています。
数字は、会社の姿を映す鏡のようなものです。けれど、鏡に映ったものが実態とは限りません。だから私は、決算書と現場の事実を突き合わせます。架空の売上や利益があれば、必ずどこかに矛盾が出ます。
命を変えなくても、会社は復活する
30年前から多くの会社を支援してきて、強く思うことがあります。命を変えなくても、会社は成長するし、復活する。財務状況がどんなに厳しくても、会社には再生の可能性があります。
私は20代、KPMGニューヨークでサラリーマンをしていました。いろいろな銀行のお客さまと仕事をするなかで、多くのことを教えていただき、育てていただきました。
だから私の信条は、目の前の担当者の方が会社のなかでちゃんと評価され、その会社のお客さまが活躍することです。目の前の人と、その奥にあるお客さまのことを考える。それが、仕事の順番です。
よくあるご質問
会社の実態は、どうやって見るのですか?
決算書の数字と現場の事実を突き合わせます。架空の売上や利益があれば、必ずどこかに矛盾が出ます。
財務状況が厳しい会社でも、再生できますか?
再生の可能性はあります。30年前から多くの会社を支援してきて、命を変えなくても会社は成長し復活すると実感しています。
銀行対応で、心がけることはありますか?
目の前の担当者と、その先のお客さまの両方を見ることです。担当者が社内で評価され、その先のお客さまが活躍する形が、結果として会社を守ります。
会社の再生・資金繰りのご相談は、資金調達支援サービスと顧問CFO・経営参謀サービスで承っています。
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