COLUMN
覚悟とは我慢ではなく、期限を自分で決めること
「覚悟を決める」という言葉は、歯を食いしばることだと思われがちです。実際は、もっと具体的で、前向きなものです。
この記事の要点
- 覚悟とは、我慢や自己犠牲ではなく「自分ごと」として引き受けること
- 期限と数字を自分で決めると、決意が行動に変わる
- 一人で抱えることとは違う。仕組みにして次の世代へつなぐ
覚悟という言葉の、誤解
「覚悟が足りない」と言われると、多くの人は、もっと我慢しなければならないと思うようです。眠る時間を削り、家族を後回しにし、痛みに耐えること。けれど、それは覚悟ではなく、消耗です。
私が経営者や後継者を見ていて「覚悟が決まった」と感じるのは、苦しそうなときではありません。言葉と行動が一致したときです。
覚悟の正体は、自分ごとにすることです。誰かに言われたから、社長が決めたから、前例があるから。その状態では、少し難しい局面で足が止まります。うまくいかない理由を外に置かず、自分の判断として引き受ける。その瞬間に、行動の質が変わります。
覚悟は、期限と数字で決まる
覚悟は、気持ちだけでは決まりません。いつまでに、誰を、どんな状態にするのか。まず一人のお客さま、次に何社。その目標を自分で決め、期限を置く。
期限のない決意は、決意ではありません。数字のない覚悟は、覚悟ではありません。経営は、意思を数字と時間に翻訳する仕事です。
「今、自分が動く」「自分がやり遂げる」。そう決めた人の言葉は短くなります。言い訳が減り、判断が速くなり、周りも動きやすくなる。逆に、覚悟が決まっていない人の言葉は長くなります。それは意志が弱いのではなく、まだ自分ごとになっていないだけです。
一人で抱えることとは違う
ここは、はっきり区別したほうがいい。覚悟を持つことと、すべてを一人で抱えることは違います。
最終的な責任は自分で引き受ける。けれど、実現は仲間と行い、次の世代でも続けられる仕組みにする。創業者一人の覚悟が、やがて経営チーム全体の覚悟に広がっていく。それが、会社が続く形です。
私が支援のなかで目指しているのは、経営者が頑張り続けることではありません。経営者と後継者と社員が、それぞれ自らの力を発揮できる状態をつくることです。
よくあるご質問
後継者の「覚悟が足りない」と感じるとき、どうすればよいですか?
まず、期限と数字を本人に決めてもらいます。「いつまでに、誰を、どんな状態にするのか」を言葉にすると、覚悟は具体的な行動に変わります。
覚悟とワンマン経営の違いは何ですか?
最終的な責任を引き受けることと、すべてを一人で抱えることは違います。責任は自分、実現は仲間と仕組みで、が健全な形です。
経営者の覚悟を引き出すために、周囲ができることはありますか?
未来の可能性を具体的に示し、必要な事実を率直に伝えることです。励ますだけでは、覚悟は決まりません。
後継者・経営チームの覚悟を引き出す支援は、教育研修サービスと顧問CFO・経営参謀サービスで行っています。
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